日本語の美

昨日ご婦人お2人のご来客。

お昼に到着する船で来る予定であったが、降り遅れ、真鍋島まで行かれた。(?!)

僕は船を見送った。


昼過ぎに真鍋島から来る船で再び北木島に到着。

港で待っていると、船は着いたが誰も降りて来ず!船は再び出港!

って、えー!?

すると、船の中から、

「降ります~!」

と女性の声。

(あ、また降り遅れたんだ!・・・いやいや^^;)

出発しかけていた船は再び港に着け、ご婦人2名ようやく北木島に降り立つことができたのでした。

聞けば、船内アナウンスも聞いたししっかり降りる準備もしていたが、いつ着いたか分からぬまま船は動いていた、ということだ!

たしかに、連絡船は着いたらすぐ出る!人が降りたら乗ったらすぐ出る!電光石火の早業なのだ!

実際過去にもお別れの時に名残を惜しんで話に夢中になって乗り遅れそうになって飛び乗った!という方もいた!

降り遅れた人は今回が初めてだが^^;


今後北木島への来島人口はうなぎ登りであろうから、この辺何か改善の余地があるかもしれない。


お2人のご婦人お1人(Kさん)は笠岡、お1人(Mさん)は高梁からわざわざ来てくださいました!ありがとうございます!

手作り味噌とかおつまみいろいろ、そしておいしい日本酒を持ってきてくださって3人で飲みながら、ピザ、採れたてひじき、SARAI農園大根と手作り味噌コラボにも舌鼓を打ち、いろんなお話ができました^^

そのおいしい日本酒というのが、100%木村式自然栽培を原料に玉島の菊池酒造さんが作った純米吟醸

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冷酒が一番!ということでいただきましたら、それはそれはまったりとフルーティーでやや甘口ではありますが飲みやすく若い女性向きだな!という実に上品かつ垢抜けたお味で、なんぼでも飲めそうな感じです^^


ほろ酔い気分になった頃、Kさんが能の謡(うたい)を習っている!ということで聞かせていただきました。

これがまた雰囲気のある古き良き日本を強烈に感じさせる七五調だか五七調だかの古語による日本独特の節回し。

自然に空気が張り詰めて背筋が伸びるような感じでなんともいいものです!

Kさんもおっしゃっていましたが、謡をやっていると日本語の美しさをとても体感できる、ということです!聞いててもそれを感じました。

能の謡の効能というのがあるらしく、その中には「容姿が美しくなる!」というのもあるそうです^^

美しい言葉を使えば当然容姿も美しくなるでしょうな。

能楽師というのは皆さん若々しく明るく元気だそうです^^


Kさんに謡を習い始めたきっかけを聞きますと、

ある日何気なく朝鮮語講座に行ってみたら、その韓国人だかの先生が、

朝鮮語は母音も子音も日本語以上に持っている高度な言葉で日本語はその影響を受けてできたもので劣っている。」

みたいなことを言われて何も反論できなかった。

そして日本語を知らない自分に気づかされいろいろ言語学などの本を読み漁ったりしたが納得いく答えは与えられず、

ある時能の謡をやってみようととある能楽師を訪れ、先の朝鮮語講座の出来事を話すと、その能楽師朝鮮語とは違う日本語独自の特徴や良さをすらすらと説明し始め、

それがまたKさんが今まで読んだどんな言語学の本にも書いていないような納得のいく説明だった!ということで、すっかりその能楽師と能に魅せられ謡を始めることになった、ということだ。

僕も改めて日本語の美を目の当たりにした思いでとてもありがたいご縁をいただいた気がします。


何を隠そうこのKさんこそが僕に執筆依頼をしてくださった方でありまして、

「人権21」4月号に載せていただけるんですが、何ページ書いてもいい!内容も自由にお任せ!というようなことをおっしゃてくださいましたが^^;

まあそんなにいっぱいは書けませんが^^;とにかくファンキーでハッピーピープルなノリで自由奔放に書きまくりたいとは思っております^^


このご縁も笠岡駅手打ちうどん「かも福」さんの萬福さんに紹介いただいたからであります!ありがとうございます!

 

昨夜の満月を見ながら、能の謡をこのシチュエーションで聞くとホントぴったりはまって陶然とするに違いない。

言葉のひびきは本来全く美しいものである、そんな確信が沸いてくる。