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ヤギ乳は千鈞の重み

ヤギ乳の 真の重さは 数値化に 出来ぬ天地と 人の営み


さあヤギの乳を搾りに行こう!まずはのこぎり持って山へ!

え?!開墾?

すずらんの好きそうな木かつる性の葉っぱを採るんだよ!

へ~!まずはそこから?

まあ見ててごらん!採ったエサを持ってすずらんを一緒に小屋へ連れて行こう!


ほらこうしてこのエサをここに置いておけば食い意地の張ったすずらんエサにまっしぐらさ!その隙に首輪をここに固定して、両足をここに縛り付ける!

わ!すずらん暴れてますよ!

ふん、じきにおとなしくしてやるさ!えーいこの!こんちくしょー!ほんまに畜生!

え!なんかかわいそー!

ふん、このくらいやらないと・・・ほら!足がすっぽ抜けてしまう!このこのーってもうこんくらい締め上げてやね!

ぎゃ、虐待・・・

ふん、君はヤギ乳が欲しくないのかい?まあ確かにヤギ乳がどうしたと言われればそれまでなんだがね・・・
いやそうじゃなくて!それじゃ我輩がヤギを飼っている意味がなくなってしまって!
我輩はなんで毎日毎日エサの心配やら綱がぐるぐる巻きになってねえかチェックしたりしてるかわけがわからなくなるんでしょ!

はあ、そ、それはそうですが・・・じゃあ、し、搾ってください!気を取り直して!わーいヤギ乳楽しみー!

ん、そ、そうかい、じゃあ搾っちゃうよー!ほーらこうしてこうしてギュッギュッとねー!

わー出た出たー乳が、真っ白いヤギ乳がー!おいしそー!・・・って、わ!またすずらん暴れだしましたよ!

いやーそりゃ見りゃ分かるんだがね!よーしすずらんいい子だいい子だありがとうねーちょっと搾らせてねー!

って、なんか言葉はやさしいですけど、頭ひっぱたいちゃったりしてませんか!?

見たのかい?!見なかったことにしておきたまえ!童話の世界だよ童話の!さあ搾りなおしだ!ギュッギュッ!・・・あら!

あれ?!もう終わり?!

いやーこいつはまだ子ヤギ達が時々飲むもんでね。まだ出が悪いんだな!でもこうしてツンツンとかモミモミってこうしてやれば、ほら!

わーまた出た!なんとか出てますね!なかなかドバドバ出るってもんじゃないんですねえ!大変だ!

そうなんだよ、ほらまた出なくなった!ね、そしたらまたツンツンモミモミ、それからギュッギュッて・・・あらら!もうそろそろ終わりそうだなー!

えー!まだそんなに溜まってないですよね?!

まあいいさ、こんなもんなんだよ今時期は!さあこれですずらんを解放してやろう!よーしすずらんよくがんばったな!ありがとう!よーしよしよし!

って、なんかムツゴロウさんみたいに笑顔だけど蹴飛ばしませんでした?!今!

いやあだから、見たのかい?!見なかったことにしておきたまえ!まんが日本昔話の世界ってことになってんだよ、ここは!

は、はあ・・・

 

さあ持って帰ってきたヤギ乳に火を通して低温煮沸消毒する!そして測りで計ってみると!

さ、35グラム!?す、少なー!

見たのかい?!これが現実なんだよ、君!我輩はいったい何をしてんだ?!って海に向かって叫ぶ気持ちも分かるでしょうが!

いや、わかりますわかります!

わかってくれたのかい?!よかった。我輩は1人ではないんだねー!

そ、そうですね・・・あ、ちょっと船に乗り遅れるんでそろそろ帰らないと!

ん?!なんだ君船なんかいつでも走ってるでしょうが!まあ一杯やりたまえ!この貴重なヤギ乳を!

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