にぎやか
本日は山脇氏と山脇氏行き付け散髪屋あけぼのさんご家族とさとう氏の計6名が来訪されました。
笠岡発7:20のフェリーで来るつもりが冬季間の土日はこの便が運休だったらしく、8:00発のフェリーで来島。
ウチに車が着いて、降りてきた2人の子供たち、迎えに出た私を見て開口一番、
「怪しい人だ!」
「え^^;」
お母さんのフォローがすぐに入る。
「失礼なこと言わないの。」
到着後すぐにみんなで磯へひじき&わかめ採りに出掛けたが、
潮は満ち始めており収穫は少なくひじきのみ。
さとう氏がたまたま見つけたナマコ2匹も持って帰る。
このナマコ帰ってさっそくみんなでいただいたが、「おいしい!」と意外に好評!
島の方々おすすめのダイダイポン酢でいただきました!
わかめ&ひじきは早朝に私がある程度採っていたのでそれとまとめてひじきを煮る!
この煮るための格好のツールをあけぼのさんが提供してくださった!!
自宅の庭に転がっていて使っていないという直径約90cmもある鉄釜!
そしてドラム缶加工した専用クドも!
おまけにもひとつちゃんとした鉄のクドも!これはウチにあった羽釜がピッタリ納まるという!
どれもこれもウチにとってかなり重宝する道具ばかり!
非常にありがたいです!
これででかいポリ袋いっぱいのひじきなんか余裕でグラグラと炊くことができる!
さてひじきの火の番はあけぼのさんにお任せして、私は石窯の準備!
その間にあけぼのさん奥様がワカメを煮て干してくださったり、
さとう氏は子供の世話?をしてくれ、山脇氏は料理の準備、とみんなそれぞれ役割分担が自然になされる。
こうして一大スーパーごちそうランチが出来上がっていった!
食材はほとんどあけぼのさんと山脇氏が持参してくださり、
あけぼのさん奥様が作ってきたピザ生地でピザを作る。
あとこれまたあけぼのさん持参のダッチオーブンで鶏まるごと一匹!ローストチキン。
あともう一品!山脇氏の仕込んだ土鍋豚肉と野菜の赤ワイン煮。
ピザ作りを子供たちも手伝ってくれ、「怪しいおっさん」は「ピザの先生」に無理矢理格上げされ、
子供たちもあけぼのさんご夫妻も
「ウチで焼くのと全然違う!おいしい!」
と感動してくださっていたので、よかった。
ちょうどその頃、車がもう一台ウチの前に停まり3名の男達がやってきた!
北木島ノースプロジェクトでアーティストとして3月まで滞在している吉川くん(映像アーティスト)と保元くん(スプレーアート)と保元くんの師匠らしいN氏。
たまたまいい時に訪れた3名もこの大ごちそうランチのおこぼれに与った!
ピザの後は、ローストチキン!
熱々のダッチオーブンを石窯から取り出し、ファンファーレと共に蓋を開ける!
玉手箱を開けたかのように白い煙がモクモクと上がり中から姿を現したのは、こんがりとおいしそうな焼き色を着けた新じゃが入りまるごと鶏!
これには全員総立ち(立食であったから皆すでに立っていたが)「お~!」という歓声!
あけぼのさん奥様が入刀さばき、ほくほくあつあつうまうまのローストチキンはまったく鶏臭くなく実においしいとしか言いようのないものであった!
皮はパリパリもっちり甘みがありまるで北京ダック!
さあローストチキンもいいが、お次は土鍋赤ワイン煮だ!
ゴロゴロの豚肉の大きな塊もホクホクほろほろにやわらかく「俺はいったい何を食っているんだろう?!」という食感と言い味と言い、絶品!
さあかなりみんな満足!
しかーし!ここで終わらない終わらせないのが、謎の料理研究家の意地であろうか?!
アップルパイ!
パティシエ時代に磨いた腕がこの石窯によって黄金のごとくさらに輝く!
私の誕生祝いという憎い演出!
しかし、山脇氏自身の2日後の自分の誕生祝いというオチも付き!
しかし、実に絶妙のアップルパイには皆ただただ感動するのみ!
(ちょっとオーバーだよね?)って思いますか?!
まあそれもいいでしょう!ここ島のSARAIは夢と現実の境を行ったり来たりしているようなものですから、
我々もいったいどうなんだかわかりゃしません!
ひとしきり食した後、何も言わずそれぞれ後片付けを始めてくださる、という!なんと人間の出来た方々ばかりなんでしょう!
どうしでもここ島のSARAIはパズルのひとつ欠けたような感じを人に与え、なにかせずにはいられない、あるいはそこに可能性を感じる、というような効果を生み出すんでしょうな。
子供たちは家の中のドラムやキーボードやディジュリドゥで遊んだり、そこら辺を走り回ったり、石を滑り台に遊んだり・・・遊びの天才!
そしてみんなでヤギと戯れ景色を楽しみ・・・
あけぼのさんご家族とても喜んでくださいました!僕も嬉しい!
また是非来ます!と力強いお言葉に僕もなんか大したことしてなく逆にごちそうになったり素晴らしいツールを提供していただいたりいただいただけのようでしたが^^;とにかく良かった!
山脇氏、さとう氏にも感謝!いつもありがとう!
17:00のフェリーに乗るためお別れ!
みんなを見送りふと見上げると白梅の花がいくつかほころび始めていた。
春やな~。