自由の楽園SARAI
一昨日の話から書きましょうか?
ヤギ乳でモッツァレラチーズ作りに挑戦しました。
必要時間5時間程度ということなんで、(絶対作るぞー!)と気合入れて昼から始めました。
レンネットっていうものを入れる工程で固まるはずが全然固まらない!
「固まらなかったら同量のレンネットをもう一度加えて更に1時間待つ。」
とあるのでそのように振舞う。
しかしまたしても固まらないので、更に同量のレンネットを加えてみる(3回同じことをやってもいい、とは書いていないが)。
心もとないので密かに分量多めに加えてみる。
1時間待つ。
多少固まりカードなるものが出来たように見えたので、「1cm角に切ってそれが崩れないように掻き混ぜる」とあるのでそのように振舞ってみる。
掻き混ぜてるうちにドロドロのヨーグルト状のものになる。
本当は固形のままでないといけないのに!
その後の工程は「漉し布でカードを漉して乳清(ホエイ)を分ける。」とある。
しょうがないのでこのドロドロ状のものを漉し布で漉してみた。
すると当然のごとくさらにドロドロになって泥んこ遊びしてるみたいに収拾がつかなくなった!
(うーむこれはどうにもチーズにはならんな!ヨーグルトとして食えるかも?!)
と食べてみるが、全然ヨーグルトでもない!
チーズにもヨーグルトにもなれない、粘土遊びも出来ず、しかもヤギ乳でもない!
そんなものはどうしようもない!産業廃棄物だ!
と私はすっかりしょげこんでそのどうにもならない2ℓもの変わり果てたすずらん印のヤギ乳を排水溝に流した。
モッタイナイ精神さえも捨ててしまったような罪悪感を持って外に出ると、
マサムネがまたも!
「マサムネ!おめえ自分のうんこをなめるんじゃない!」
(ったく、叱る内容がおかしいっつうの・・・って?!そうだ、マサムネに飲ませてやればよかったがな!!)
思いつくのが遅かった。
そうだ、今度もししくじったらマサムネのエサにしてやろう!
・・・しかし、待てよ。考えてみたらそのようなことになったら5時間かけてマサムネのエサを作ったことになるじゃあないか!
それもなにか腑に落ちないものがあるが・・・捨てるよりはマシだ。
しかし、モッツァレラチーズを作るというのはなんと手間とリスクがかかるものだろうか!
これは相当暇な人かそれなりの設備が整っていてそれなりに経験と自信のある人がやるもんだろうなあ、なんて思ったりした。
僕はリコッタチーズくらいで良しとしておこうか。
昨日の話書きましょうか?まあ遠慮なさらずに。
朝の瞑想時、「感情も創造するもの」という一言が浮かんだ。
その後、チェーンソーを使おうとエンジンをかけると思いっきりスターターの紐が伸びっぱなしの状態で戻らなくなった!
(Oh~マイガッ!!またかよー!これで3回目だよ!トホホ)
そう、3回目なんである!
最初は去年の5月くらいか、まだ2,3回しか使ってないのに(島暮らし開始時廃品回収業者から\4,000で買った)この状態で壊れ、たまたま帰省していた上の家のK氏と藤川良一氏と3人がかりでようやく直した。
2回目はその後一ヶ月くらいして誰もいなかったので1人でもんどりうってようやく直した。
もうこりごりというほどの、「これは素人では直すのは無理!」と最初に島の修理屋さんに付き返された類の故障なんである!
私の中ではいらだちやら腹立たしさやら虚しさやら悲しいやら・・・(この間ようやくエンジンかかるようになったのに、もうなんでやねん!)というどうしようもない感情が沸いてきた。
その時、浮かんだのが今朝方瞑想時に浮かんだ「感情も創造するもの」だったわけですね。
(そうだ!こういう時こそ感情を創造せねば!)と思い直し、
「ははは、これでもう一度1人で直したらこの故障については玄人級になれるわい!いずれこんな生活してればこのような技能は身につけねばならぬもの!ようしほんじゃ直すかあ!」
とまあなんかルンルン気分という時代遅れな状態で修理し始めたわけですが、
このように前向きになりますと、大変な作業なんだが楽しみ始め、ほんまに大変なんだがそのうちにちょいと手軽な方法を発見なんぞしたりして!
見事30分程で直し、しかもこの故障がもう一度でも何度でも起きても余程致命的な破壊的状態でなければ割かし早急に直せる自信がついたのでした。
「感情も創造するもの」
運命にしても幸せにしても元をたどればほぼ人間の感情がそれらを創っている。
感情というのは何か外的な要因で自分の中から出てくるものというのが一般常識であるが、
実は感情を自ら自在に操って創り出すことによって運命とか幸せと呼ばれる外的諸事を創造するのが人の本来の能力である。
これは私も実践できていないからこの一言が教訓の如く浮かんで来たわけで、自戒おさおさ怠りなし。
今日の話書きましょうか?まあまあ。
お昼時、「こんちはー!」
と、誰かと思ったら、先日(2月2日)北木ノースプロジェクトのアーティスト保元くん、吉川くんと一緒に来られたN氏。
「インドカレーとナンをおすそ分けに持ってきました!この間の鳥の丸焼きとかのお礼に。」って!
「え?!」
本日保元くんがスプレーアートの講習会を島の人を集めてやるのでその食事用に持ってきたものらしい!
「ありがとう-!!俺インドカレー超大好きなんだよねー!うれし~!」
N氏は玉島にある「マター(ネパール語でお母さんという意味らしいです)」というインドカレー屋にネパール人の友達がいるそうで、
そこからスパイス一揃い買って自分でもカレーを作るらしい。
今日いただいたのは「マター」で作られたキーマカレーと大きなナン!しかもいっぱい!
「いやあ、もうインドカレー大好きだからここで今度インドカレーパーティーもやろうと思ってるんだわ!」
「いいですね!やりましょう。」
「味噌作りイベントもやろうと思ってるんだわ!」
「いいですね!僕の田舎の熊本でも地区のみんなで味噌作りをやってましたからやったことありますよ。」
ってな具合に新たな出会いとつながりが・・・と思っていると、
「こんにちは。」
とまたお客さん?
見ると、若い女性が1人恐る恐るウチにやってきて、(やっぱ怪しく見えるんだろうなあ)
「ピザ食べさせてもらえるんですか?」
「はい・・・いや、前日までに予約してもらっておかないとすぐにできないんですよ。生地の仕込やら石窯の準備やらありますんで。」
「ああ、そうなんですか。ちょっと自転車でサイクリングの下見に来たんですが、看板を見たものでちょっと寄ってみたんです。」
(あ!そうか、看板出してたっけな?!)
と、看板を出してることさえ忘れてる。
「まあ今度来るときよかったら連絡してください。」
とこんな具合に、そういえば暖かくなっていい季節にはけっこうサイクリングに来る人がいるんですわ、北木島!
ってことはこういうお客さんもちょこちょこ増えるかも。
そして、例のキーマカレーとナンをいただきましたっけ、ああ、もう、超おいし~!どうでもいいくらいなんでもいいくらいおいしい!
なにを隠そうただインドカレー食べたくてインドへ行くような男なもんですから、もうたまらないんですな!
しかもこんな島のへんぴな所で本場インドカレーが食べれるとは!
このみすぼらしいお勝手にインドカレーなスパイシーなカレー臭が漂うなんてことは、夢のようだす!
これはもうインドカレーパーティーをやらねば!
その前に味噌作りイベント。
この地中海のような瀬戸内海の無人島のような北木島の外浅海という更に隔離されたような島のSARAIが
やがて似非イタリアンそして怪しき印度風となりそれでいて素朴で古風な和風ともなり、
ロビンソンクルーソー的国境を越えた楽園となる日も近いという風に決めつけてみるのも、
「感情を創造」すればまんざら遠い将来でもないんじゃない。