捨てる神あれば拾う神あり

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曙光を浴びながらいただく

ヤギバターたっぷりヌリヌリ石窯焼きレーズン食パン!

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ん、ん、んめえ~~!気分はヤギのことある!

バターの風味がすごくさわやかで濃厚なんだけど後味さっぱり!というなんとも上品な味わい!

えーい!ついでにヤギ乳リコッタチーズだ!とばかりにふわふわ真っ白のリコッタチーズをドーンとのせる!

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ん、ん、んめえ~~!瞳が横一になりそうだ!

ヤギ乳バターとヤギ乳リコッタチーズが掛け算になって、こ、これはもう九九にないから計算できないほどの未知数の美味!

んもう、こうなったらこうしてやる!とばかりにヤギ乳カスタードクリームなんぞボフッとのっけてしまう!

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ん、ん、んも~・・・ちゃう、んめえ~~、バカだ、バカ!

すっかり気が動顚して先走ってしまった!バカみたいにうまい!って言いたかった!

すっかりヤギづくしで濃厚なんだけどあっさりっていう非常に上品な奥深い味わい!

反芻してしまいそうなくらいだ!


これは、これこそは、至上の贅沢である!

同じことを町で繰り広げてみなさい、そりゃもうそれぞれ取り寄せるだけで大変な労力とお金が必要となります!

その上もしかしたらヤギ乳と謳っていながらなんか違う乳かもしれない、とかあるかもしんない!

これらのものがすべて自家調達自家製という!安全安心アンビリーバボーなうまさ!

私は思った。

自給および手作りの素晴らしさを手放しすべてお金で片をつけるのが常識になってしまった現代人の貧しさ!

実はお金を持てば持つほど貧しくなってたりしないか?!

お金は有効に使うものであって使われるものではないはずだが、いつの間にやらお金に力を与え権限をゆだね、お金の奴隷のごとくなってしまっていやしないか?!

お金自体は決して悪いものでも忌み嫌うものでもいいものでも執着するものでもない。有効に使えば有効になり得るただのツールであり媒介物に過ぎない。

 

そんなことを考えながら、私はチェーンソーと草刈機を持って朝一の連絡船で白石島へと向かった。

え?!

いえね、島のNさんつながりで知り合った白石島に移住されて5年になるご婦人Iさんから

「借りた畑を果樹園にしたいが草木が覆い茂っているのでアルバイトがてら切ってほしい。」

というオファーをちょうだいしたものですからね。

まあ小銭稼ぎということもありますが僕はお金の奴隷ではなくお金を使役するためにお金が必要だと・・・まあそんな屁理屈は置いといて。

で、Iさん家に着きましてちょっと話をしてましたら、なんと!今朝方私が考えていた上記のようなことと同じことをおしゃべりになるじゃありませんか!

こ、これはなんというシンクロニシティー!

まあその後木を切ったりしましたが、まあそんなことはどうでもよく!・・・(いやどうでもよくはないちゃんとやります。が、なかなかチェーンソーの切れ味がよろしくないものですからはかどらないことこの上ない^^;)

とにかくIさんの家がすばらしい!

 

築150年の古民家らしく!ほんときれいにリフォームされてまして、古い梁や柱はそのままでヒノキの無垢材で仕上げ、室内の調度品やなんかも古いものがぴったりおさまり、ほんときれいにしてらっしゃって!

 

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野菜も自然栽培で作られ、梅干し、漬物、お茶・・・など自家製、ひじき、わかめも海から採取、機織なんかもされるらしく綿の栽培もされたようです!

まあなんとも田舎暮らしの理想像ここにあり!です!

そして昼食はもちろんお手製のお料理!これがまたおいしいー!

お米は木村式自然栽培米!大根も木村式自然栽培米のヌカを使って漬けたということです!

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古い昔の和ダンスはIさんが京都にいらっしゃった時、友人が家を片付けて捨てようとしたものを「ちょっと待ったー!」と譲り受け、計11点もお宝GETしたそうです!

それらがこの白石島の築150年のリフォームされた古民家で生き生きと蘇っている!

まさに「捨てる神あれば拾う神あり」。

捨てる方からしてみればそれをもらってありがたがるのを不思議に思い、

拾う方からしてみればそんなお宝を捨てることが不思議でしょうがない!

お互いなんだか不思議ながらもなにやらすっきり片付いて納まる。

この不思議な取引きの間に例のお金は全然介在していない!という摩訶不思議な人の世である。

 

摩訶不思議といえば、Iさんと話をしていてパンの話になって、発酵させるのに発泡スチロールの箱が必要だ、という話をしたら、

「ちょうどいいのがある!」とおっしゃってほんとにちょうどいい箱をくださった!

家に帰って先日ピザ生地乗せ用棚を作ったその棚にもぴったりの大きさ!まさに私の所に「お役に立ちたい!」って言って来てくれたかのようである!ありがたいことです!


とりあえず本日の仕事を終え、船で北木島に帰ってきて港に着いて私が降りると、

港で船を待っていたおばちゃんが私を見て大笑い!

古い背負子にチェーンソーを担いでいる姿にウケたみたいだ^^;ウケすぎ!

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ウチの納屋にあった。おじいさんが何十年と使っていたものだろう。

捨てる神あれば拾う神あり。島のSARAIもIさんの家のように居心地良い空間にしていこう。


追記

夕食にIさんからいただいたおでん、漬物、梅干! 手作りのおいしさ。心も身体もあたたまる^^ありがとうございます!