47の春
島のCさんが貸してくださるという畑にみかんの木を植えた。
別の場所にあるCさんの親戚の人の畑に4,5年前に植えられたというみかんの木を掘り出して植え替えたのである。
場所が悪いのか世話する人がいないからかあまり大きく育っていない。
植え替えていいというお話をいただいたので、苗木を買えない僕は気休めかもしれないが植え替えしてみる。
しかし、お話をいただいたのがもうかれこれ1ヶ月以上・・・2ヶ月以上かな、前のことで、
ようやくなんとか時間を作っての作業だが、今朝からやろうと思ってたのにああでもないこうでもないいろいろやってて午後からになり、
2本しか植え替えられなかった。
みかんの木を掘り出すのも細心の注意を払って根を傷つけないようにしないといけないから大変なの。
まあでもね、4,5年も生えてりゃかなり根も張ってますわな。どうしたって根を切ったりなんかしますわ。
植え替えてみたものの、ほんまに気休めちゃうやろかあ・・・ってなもんでね、しかし、眺めはええなあ、なんつって楽しむ余裕もなくはや家路に着く。
やりたいことやらなきゃならないことあれもこれも・・・目白押し。忙しいばかりで進み方は遅々たるもの。
ヤギ乳飲んで2人分くらい働いたつもりだってタカが知れてる。やっぱり一人分。
一人というのはなんともうらめしいもんである。
でもきっと今ににぎやかな場所に、島になるよ。きっとね。
救いを求めるように赤い満月を眺めた。