楽しいことは今ココに
明日はライブだ、いそがしやー、薪を作ろー、ピザのため・・・チャンチャカスチャカチャ♪
鼻歌まじりに竹を切っていると、
島のN氏が1人の旅人を連れてやってきた。
大阪から真鍋島に遊びに来ていたKさん。
なんでも毎年この時期に家族で真鍋島に一泊二日の旅行に来ているらしい。
たまには他の島に行ってみようと真鍋島の切符売り場でどこの島がいいか?尋ねると、
問答無用で「北木島へ行きなさい!」と、
そうすると島のN氏に連絡が入りN氏は島を案内する。
人と滞在時間から行く場所を選定する。
ツアーコースにはウチも入っている。
と、このような実に効率の良い即効性のある民間草の根観光案内システムが作動して、
旅人Kさんは家族を真鍋島に置いて1人でやってきた。
(どっかの国の観光地もこのようなシステムがあって中にはお金をむしりとろうとする輩もいたりするわけだが、こちらは安全安心)
話をしている中で、「明日ウチでライブがある。」
と言うと、
「へえ~、公民館かどこか借りてやるんですか?」
「いやいや、ここのこの古民家が会場です。」
「え~!!ちょ、ちょっと見ていいですか?!」
中に入ったKさんは母屋のライブシステムを見て少しく驚いて、
実は自分もギターをやり昔ヘビメタをやっていた、なんてことになって、
ドラムを叩き出したので、
(こいつはいいや!)ってんでギターを持ち出しセッション開始!
パンを焼かなければならないことなどどうでもよくなり数曲セッションしますと、
N氏も大喜び!
Kさんも大喜び!
僕も楽しい!
みんな楽しい!
そろそろパンを焼かなければ、なんつーことでセッション終わったが、
Kさんがヒジョーに喜んでいたので、
ついでにヤギをお見せしたり、ニョイン窟を通り、
水月台へ向かい、
そこからの瀬戸の絶景に、Kさんの喜びは頂点に達し言葉にならない興奮をその子供のようにキラキラと輝く目にあふれさせていた。
聞けば、昔若い頃西表島でバイト生活をしていたそうで、その頃はこういう田舎暮らしに憧れていたそうである。
結婚して普通のサラリーマン生活をしているようだが、
どうも田舎暮らしへの憧れはまだ消えていないようで、
帰る時の表情は来た時よりも輝いていて、
(こ、これはもしや北木島に移住を本気で考え始めているんではないか?!)
と直感したわけだが・・・
なせばなるなさねばならぬなにごとも。
私みたいなものでも1人でどうにかこうにか1年やってきて住むごとに宝島であることを確信しているようなことであるからして、
本当にそれを感じ取れる人はすべてうまくいくだろう。
理屈ではない。常識、既成概念・・・??
ただ前へ進むのみ。
今日は真鍋島は走り神輿で大変な賑わいだったらしい。
連絡船は超満員の定員オーバーだったらしいが、
その人の波と逆行するように北木島にやってきたKさんはなかなかいいスジをしていらっしゃると感じた^^
これから必ず北木島は特異な楽しさと幸せに満ち溢れた島になるだろう。メジャーとかメインストリームとかどうでもよい。