島恵
台風の爪あとと言えば、畑の作物がしなびて元気ない。
砂浜の砂がシケで沖のほうへ持って行かれて砂の下の岩が出ちゃってる!くらいかな。
砂浜は2ヶ月もすれば自然に元に戻るらしい。
それにしてもトマトなんか雨ばっかりで割れまくってる。
きゅうりはやたら成長しまくってる。でかい。
ささげは収穫前の莢がカビたようになって豆も少しカビたのがあったりする。
とうもろこしは昨年と違ってなかなかいい出来ばえである。冬の間にヤギと共に開墾した新たな畑に植えた。
最近飯のおかずはトマト、キュウリ、モロヘイヤ、とうもろこし、じゃがいも、で(トマト、きゅうり以外は全部蒸すだけ)
トマトとキュウリだけの時もあったりで、とにかくトマトとキュウリは毎食食べているわけだが、
この身体を冷やす野菜ばかりを毎日毎食食べ続けるというのはいかがなものかなあ、と今日ふと思った。
でもいっぱい出来るから消費しなければならない!
島でトマト、キュウリを人にあげても喜ばれない!みんないっぱい作ってたりもらったりしているからだ!
タダほどありがたいものはないってことでしばらくこうした食事が続くのだな。
もう少ししたらかぼちゃができるからこいつは頼もしい食材だ!こいつは身体を温める。
今日はスーパームーンの大潮ってことで、潮がごっつ引いてましたんで、
テングサ採り!に興じました!
今帰省中の上の家のKさんにテングサの見分け方を教えてもらい一緒に磯でテングサ採りに興じた!
そっくりの海草があるので知っている人に聞いて採らねば骨折り損となってしまうのである。
なかなかワカメやひじきのようにゴソーっといっぱい採れるものではなく岩にちょこちょこ着いているのをひたすらせっせせっせと摘み取るわけである。
本日の成果!所要約1時間。
おっと?!ついでにサザエとはまぐり(Kさん曰く)の小さいのも獲った。
このテングサ、洗って天日に干してまた洗って天日に干して・・・これをKさん曰く4回くらいやる。
それで出来たテングサをじっくり煮て寒天を作る。ここにたどり着くまでにテングサに付着したゴミなどを取りきれいにするのが大変らしい。
こうして乾燥テングサを作っておいて、今月末に催される「北木島をもっと知ろう」ツアーでみんなで水ようかんを作ろう!とこういう仕組みです。
あんこももちろんウチで取れた自家製無肥料無農薬ササゲを使って作ります!
ついでに申し上げるとこのササゲの処理だって結構手間がかかる!せっせせっせと暑い中収穫したササゲをまず天日に干し、
それから莢から豆を取り出しその豆をまた天日に干す。それからさらに選別して出来上がり!
とまあ物を「食べる」「いただく」というのはただお金払って食べるだけではない奥の深い何かある種の儀式のようなものにも思えてくる。
五感すべてを使って島ごと味わうといった感じの現代にあっては非日常的日常は大変なこともあるが、
実に楽しく幸せなことだな、と改めて思う。