島譚
普段はそんなことはあまりないんだが今朝早朝からフジイくんが雄叫びをあげており、
それに呼応するように離れたところにいるすずらんが雌叫び(めたけびというのかな)をあげていた。
普段とは少し違う鳴き声なので、季節柄発情して互いを求め合ってるくらいのことだろうと思っていた。
(いや「くらいのこと」とは失礼!彼らにとっては3度の飯と同じくらい重要時である!っていうかその二つくらいしか生きがいがないだろうに!)
しばらくして雨がポツポツ、しだいに強くなり雷を伴い始めた。
(ははーん、雨予報だったか!)
そうです!先程のヤギ達の叫びは強い雨が降る予報だったわけです!
過去にも何度かこういうことがあったのでおそらくそうだと思います。
(なんかちょっと違う鳴き声だな。)と感じたその鳴き声の違いがどういうものか感覚的にわかるようになれば、
天気予報士になれるってわけです!
ヤギの天気予報士です!
新進気鋭ですな!
そういえば!?と思い当たるのが、昨日の夕方もなんか結構鳴いていたからもしかしたらそれもそれなのかも?!
そうなりますと、直前でなく半日前くらいから予報可能ということになる!その方がベターですね!
これが実用化されると結構役に立ちますわね!
も少し修行してヤギの天気予報士目指したいと思ってます!
そうこうしているうちに気づいたらヤギと同じ能力を有するようになっていたなんていうパターンかもしれないですね。
そうなると!ヤギがお師匠さんってことになります!
ヤギの系譜に連なる天気予報士。
メルヘンだなあ、ファンタスティックだなあ・・・
その雨の中、仙女Kさんが早朝から近くの畑に作業に来ていたらしく、
「山本さーん!」
とウチに来た。
ずぶぬれであったから、(ああやっぱりヤギの天気予報ができればこういうことにならんで済むなあ)と思いつつ少しお話をする。
熱中症の話になり、
仙女K「あんたこないだあたしゃ熱中症になってなあ!ありゃわからんけえなあ!いきなり来るで!ブワッと吐いてな!
それからもう歩けんのじゃが!じゃけえそっからほうて(這って)家の中に入ってようよう風呂場で水を浴びたら、あんた、治ったんよ!
熱中症はわからんでいきなり来るけえなあ!ほんで原因はなんじゃろう思うたらなあ、なんがぁあんた塩じゃが、シ・オ!塩なんよ!
前の晩にパンが欲しゅうなったけパンを食べてな(ありがとうございます!ウチの食パン)そんで次の日の昼も畑の弁当にパンとトマト持ってきてなあ(ありがとうございます!ウチの食パン)
それから家に帰るまではなんともなかったのに家に着くあと5mいうとこでなったんよ!そんで吐いてなあ!じゃけえ前の晩から塩を採ってないわけよ!パンばあ食べて!」
(うーむ、食パンの塩を多めにするか!)と思った私だがそうもいかず^^;
仙女K「あんた吐いたら2になるけえなあ、気をつけにゃいけんのよ!」
僕「え?!2ってなんです?!」
仙女「2いうたらあんた熱中症のレベルじゃが!吐いたら2なんよ!じゃけえ気をつけにゃいけんで!あたしゃじゃけえ夏は畑は5:00から7:30までいうて決めとんよ!
冬やここうして(自転車に乗って寒そうにしているジェスチャーだがあまりそうは見えない)自転車で朝6:00から暗い中来ても平気のんから夏はいけんなあ!」
そう言いながらカボチャを何個も入れた袋を背中にしょって急な坂道を下っていった。
これから自転車に乗って15分くらいかけて家に帰るのである。雨の中。
畑は母親の形見みたいなものだから大事にしたいし畑仕事をやることで健康でいられると語ってた仙女Kさん。
長くなるがついでに書いておこう。
その仙女Kさんが子供の頃肝臓だか腎臓だかを患い不治の病のように医者から言われていたのをお母様は一生懸命看病した。
ある時その病に効くという薬があるという情報を得た。戦時中だから物が不足している頃である。薬も高価だったという。
それからお母様は一生懸命畑で野菜やみかんを作ってお金に換えてようやくその高価な薬を買って仙女Kさんに与えた。
そしてその病は完治した。
だから仙女Kさんにとってその畑はお母様と同様に自分の命の恩人のように感じているらしく、生きている間はその畑の世話をしたいと以前語っていた。
以前ブログにも書いたことだが仙女現る?! - sarai-kitagiislandの日記
仙女Kさんが北木島に帰ってきたのは約20年前でそれまで神戸で生活していたが、ストレスとかで毎日身体の不調を訴え病院通いと薬が欠かせなかったらしいが、
北木島に帰ってきて畑仕事などしているうちに5年くらいですっかり元気になったという!
冬の寒い日も畑に通う。毎日ではないが週1か隔週1、多ければ週2~3。健康法のひとつと感じているんでしょう。
そんな仙女Kさんが「あれが一番身体にええ!」と熱く語ったのが、
朝日。
朝日を全身に浴びるのです!そしてその神聖な気を全身に吸収するのです!
天照大神に最敬礼。