何も考えないといふこと

女子大生メグちゃんが同級生男子Fくんをウチに連れてきた。

僕はてっきり島CAMPみたいなことがしたくて来たんだろうと思い、薪割りとかやってもらったりカレーとか作ってもらったりしたわけだが、夜3人で夕食&酒&歌で語らっている時に真相発覚!

Fくんは

「星がすごくきれいに見える所があるから行きませんか?」

と誘われたと言う!

Fくんは星空を見るのが大好きだそうだ。

(な、なんと!)

僕はびっくりして数々の不届きをお許し願った(と思う^^;)わけだが、

(そりゃそうでしょ、本人は星を見に来ただけなのになんだかいきなり薪割りやらされたり石窯の火の番をさせられたり夕食のカレーも作らされたり^^;(なんて人使いの粗いおっさんだ!)と思ってたろうなあ^^;)

Fくん曰く、

「むしろ来てよかったです!」

と世辞かもしれないが嬉しいことを言ってくれた。

メグちゃんとFくんはまだ会って2回目というが、実にさわやかで若々しく自然な男女関係といいますか、まあ仮にデート場所に使われたとしても全然OKなわけでむしろありがたいことだと思ったりしながら、しかし、夜酒を酌み交わしながら(ほとんど僕が飲んでいましたが^^;)の3人の会話が実に高度な「人間について」「生きることについて」の会話であったのは、

まったく島のSARAIには個性的で意識の高い人が来るもんだなあと感じ入った次第で^^;

 

Fくんは小学5年から高校2年までの6年間を不登校で過ごし、その間「自分は一体何なんだ?」ということにとことん思い悩んだという。それが高校2年で環境を変えたことによってふっきれて

(思い悩んでもしょうがない、考え過ぎる必要はない。)と悟ったという。

一方メグちゃんは、立ち止まると余計なことを考えすぎて落ち込むことが多いので、ひたすら動き回っている、動いていれば余計なことを考えずに済むので、Fくんの体験した(あまり考える必要はない。)という感覚がどうにもわからない、と言う。

それに対してFくんは、

「それは例えれば、星空を見て(自分はなんてちっぽけな存在なんだろう)と思ったときに、瑣末なことがどうでもよくなる、感じ」だと説明する。

メグちゃん、眉間にシワが寄り首を傾げる^^;

 

そして肝心の星空は・・・

夜の12時頃外に出て空を見上げたが、思いっきり曇っていて何も見えず!^^;

Fくん「また来る口実ができました^^」

 

(う~ん、実にいい青年だ^^)

 

Fくんは小学校の先生を目指して勉強中。学校の勉強だけじゃなく「生きる」に必要で重要なことを身をもって教えれる先生になりたいと言う。

 

最近ウチには大学生が結構来てくれて、それがみんないい子で意識が高くて目的がはっきりしてて

僕が同じ年頃の時を思うと恥ずかしくなるほど立派なので、世間で言われ聞くほど若者は頼りないことなんかなくむしろ将来の日本や世界を背負って立つに充分じゃあないかとオーバーでなく本当にそう感じるのであります。

 

そんな若者達と話したり酒飲んだり歌ったり笑ったりするのは、

とても心地よく幸せなことであります^^

 

むしろ「島のSARAI」がそういう場所になりつつある、そう解釈したいなあ・・・。

 

LOVE&PEACEな場が世界に満ち溢れればいい。

ただそれだけだ。

それはお金とか名誉とかは無縁の場。



そんな今夜は星空がくっきりはっきり美しい^^