山桜と「山桜祭」の調査報告
本日もZ-YARDにてピザを焼く予定でしたが、
昨日予想以上の客入りにてピザ売り切れとなり(仕込んだ数が少ないですが^^;)、
今日はピザはお休みになったので、
この時間を有効に使わねば!と、
これまたタイミングよく神島で「山桜祭」が開催されるらしいということで、行ってみました!
いやあ、ちょうど北木島バックリ山開墾の流れで、近場ですでに山桜の名所になっている神島の状態をこの目で見たいという思いが湧き出してたところだったんです!
9:00過ぎに山桜祭会場である神島外浦の十夜ヶ橋大師へ行くと、すでにお客さんがぽろぽろといてお昼前には結構人が来てました。
ただ、
桜が咲いてねえし!
ってな状態で、それでも祭と言えばそこは日本人!とりあえず人が集まる^^
地元のおばちゃん達の手作り雑貨、お菓子、ゆず湯とコーヒーのお接待、地元消防団の屋台は焼きそば、ラーメン、鶏チャーシューなど。
地元の方々が頑張っておられます!
売り子をしてたおばちゃんに話を聞きますと、
山桜祭自体はやり始めて何年もなるけど、人が来だしたのはここ数年らしい。
継続は力なり、ですな。
そして、聞きたかったことをたまたま公民館長という方がいらしたのでその方に聞きました。
「山の手入れ、整備はやられてますか?」
「人がいないので実際山の中まで手は入れられない。ほんの目立つところの道脇とかの草や木を刈る程度。今後高齢化が進むにつれ山も荒れる一方になれば山桜の景観も今のように残るかどうか・・・」
やはりそういう問題があるんですね。
つる系の草木が繁茂した日には生命力の強い山桜もなかなか厳しい環境になるんではないでしょうか。
ただ、公民館長に聞いた話では、
山桜が最近では外浦だけでなく内浦の方も増えてきた。また、笠岡の大島の方でも山桜が増えてきているようだし、外浦の対岸にあたる高島でも山桜が増えだしている。おそらくここ(神島外浦)の山桜の種を鳥たちが運んで行って繁殖しているのだろう、と。
山桜の繁殖力、生命力はなかなか強いようです!
ここで、北木島バックリ山の話もいたしまして、開墾しようと動いている話もいたしました。
そして、ついでに島墾隊イベントのチラシも貼っていただきました^^
北木島バックリ山が見えております。笠岡諸島が山桜でつながっていったら・・・
帰り際に、偶然ばったり神島在住の同級生で中学校教諭のHさんに会い、
「私、仕事辞めたんよ!」
と電撃発言!50歳を機に新たな一歩を踏み出す決断をしたようです。
島にもいろいろと縁が深いHさんともいろいろ協力して何かやれたらいいね、ってな話をし、
「ちょっと行った所でカキ飯を売っとるよ!」
と教えてもらったので、カキ飯を買い、海と島の見える堤防でカキ飯を喰らう。
「民宿さかえ」さんが自分のところで養殖しているカキを使っているそうです。うまかった。
カキ飯を喰らっていると、チベタンを彷彿させる色黒の浮浪者然としたおじさんが段ボール箱など積んだ買い物カートを押しながら道路を歩いている。
「こんちわ!」
というと、ニターっといい笑顔^^
同類?憐みの情?というわけじゃないが、
(さっき山桜祭で買った甘夏の皮の砂糖漬けがあったな。買ったはいいが、あのような甘すぎる物は食べきれないので、どっちかというと自分に近い人種であるあのおっちゃんにあげよう!)
と思い立ち、甘夏の皮の砂糖漬けを浮浪者然のおっちゃんにあげましたら、
「んなもん、ええよ。あんた喰いねえ。」
「いや、僕はあんま甘いものは食べないんで、おっちゃん食べて!」
「ほんま?ありがとな、いただくわ。」
「で、おっちゃん食べ物とかどうしてるん?」
「あ、食べ物はサカモトが買うてくりょーる。」
といいながら、颯爽と去っていった。
サカモトって?
謎の言葉を残して自由人のおっちゃんの姿は春の陽炎のように小さくなっていった。
笠岡は平和なところであるな。