島源郷祭論
とても重要なことをすっかりうっかり忘れていた。
そーいえば、4月15日は島暮らしスタートの日であり、一応「島のSARAI」の誕生日でもあったんであーる!
満4年になるんですねえ・・・な、なんと5年目に突入という。
こんな大事なことを今まではこの日が来るのを待ちに待っていたかの如く意識していたのが、
今年は忘れてしまっていたというのは、
きっともう島に住むこと生きることが前提になって日々の生活がある、という感覚になっている気がする。
そういえば、この記念すべき日に全国放送に露出してしまった、というのは何か暗示めいたものを感じさせるじゃありませんか。
あれは、たまたま偶然通りがかりに撮られて、観光客だろうと思ってたらテレビジョンの何とかだと言われて、そんなことなら興味ないしだいたいウチにはテレビジョンはあっても受信できないんだからキットカットしてくれ、万が一出すならモザイクかけて音声も宇宙人みたいな声にしといてくれ、でもって、「桃源郷」「Deep underground paradice」「何もない島」ということをしゃぺったのを意味不明につなげ合わせといてくれ、ついでに僕のオリジナルCDの映像は出しといて、と訴えておいたものなんだけど、やっぱ中途半端に編集されて露出してましたね。
まあそんな一庶民のマニアックな希望なんぞマスメディアにとってはゴジラが犬小屋を踏み潰したって気にも留めない、ってそんな感じでしょう。
それにしても、テレビ放送を見れない環境にある僕がたまたまその放送を見ることができた、というのも偶然を装った粋な演出じゃあないですか。
それはさておき、そんなこんなで今年になって(今までもあるにはあったが)先の先を見ていろんなことをするようになっている。先というのは半年後1年後はもちろん、それ以上に10年20年後のこともイメージするようになっている昨今である。(今までは1年暮らせるか、もう1年居れるか?!そんな感じで精いっぱいだったなあ・・・たしか)
ということで、島墾隊、島源郷祭などもそのヴィジョンの一環ですよ。
そういえば、今週日曜日は島源郷祭ですね。
島源郷祭なんかもすぐに人が来てにぎわうようなことはそれほど希望してなくて、
重要なのは、ディープな人が徐々に集まって熱くて面白い形が形成されていくことです。それはもう天の沼鉾で塩こおろこおろにかき成すようなもんである。
結果的に島源郷祭が他のものに変わったっていっこうに構やしないんです。
地道に続いて何年か先にえらく面白いことに成っていたら、こんな楽しいことはありません^^
だから地道に続けれるようなことを地道に続けてみたいな、と思っているわけです。
僥倖を頼むというようなことではなく本当の意味の創造を体感したいわけです。
それはやはり、まさか4年も北木島で生活できるとは思ってなかった(思ってなかったというか想像もつかなかったと言った方が当たってるかな)そんな僕が来し方を振り返ってみると、「えらいこっちゃ!」という「思えば遠くへ来たもんだ」的感慨一入から来る湧き出しみなぎる充実感自己満足感がそのような考えや行動を起こす起動力になっていると思われる。
そして、これよりまた5年、10年後に見えるものがより一層クレイジーにキラキラハッピーなものだったら男ど阿保冥利に尽きるというもので、そこまで行くと自己満足に留まらずみんなで肩組んで「ハッピーだね!ルンルン♪」っていう風に波及効果があることが望ましい。
ところで、ダルカレーを作ってみました。僕の大好きなダルカレー!初めて作った割にはOKです!充分インドしてます!
また、BACARDIを財布とにらめっこしながら買って(今さらお金の心配するようなそんなタマじゃねえだろ、やけくそが板についてんだ、とレジでひとり半笑いになりながら)、「甘夏ダイキリ」と「夏みかんとレモンバーム編モヒート」なども作ってみた。
これがまたう、うめえ~!キューバだ!行ったこたねえけど行ってみたいキューバだ!
しかし、こんなものがネットサーフィンしてみると都会じゃ一杯¥1,000以上もするみたいじゃないか!?
こんなクレイジーな社会ですよ。
我がモヒートなんぞ素材はその辺にあるものです。
こっちのが新鮮だし安いよ。
それにこの環境の中で飲んだら・・・「チョーうめえ~!幸せ!」って間違いないでしょう。島源郷祭(バナー広告)
これは前回島源郷祭で好評の「甘夏チェッロ」
しかし、経済社会に組み込まれた大方の人はおしゃれな場所でおしゃれをして高いお金をわざわざ払って、「おいしい~!」気分になりたがる。
奇妙奇天烈で実に面白い!どんなTV番組や映画や小説よりも面白い!
Deep underground paradice
そんなこんなで季節的にフキだね、ってことでフキもやってやります。
ふきの葉味噌なんか材料の、ふき、味噌、金ゴマ、エゴマ全部北木島産島のSARAI産ですぜ。美味、これぞグルメ。
ところでフキにしてもこの間やったツクシにしても下処理時に一般的には指先が黒くなるものらしいですが、私が処理した北木島のものは、全然まったく指先は黒くならないぴかぴかですよ。これは自論ですが、きっと排ガスとか空気汚染がないからじゃないかなあ。昔ながらの古来日本の山菜に近いってことになるんじゃないでしょうか。
これは最初から思ってたことだけど、「北木島はインターナショナルな島になる!」という僕の希望的観測が多分に入っているかもしれない啓示を元にこういった無国籍系なエキゾチックな雰囲気を醸し出していかないと!なんていう使命感みたいなもので、のらりくらりと前進していく感じですね。
こういった感じで、島源郷祭は催されていくのです。街を捨てよ、島へ出よう。