島夢
さるかに合戦を思い出す。たしかカニはこの青い柿の実をサルに投げつけられて絶命したはずだ。
このカニはその青い柿の実でいのちをつなぐ・・・
台風や雨やらでトマトが割れてカナブン(中にはカブトムシの姿も)の襲撃にあったりで、それまで毎日、いや毎食といっていいほど
なかば義務のように食べていたトマトが急激に稀少品となってしまった島のSARAI。
昨日たまたま知人に教えてもらった「スベリヒユ」なる野草がイタリア料理などでは高級食材的に使われていると聞いて、
その「スベリヒユ」はウチの畑にもいたるところ生えているので、(ラッキー!)ということでトマト代わりにいただく。結構うまい!
しかもこれはすごく身体にもいいと言う!
クセやアクはなくほんのり酸味と少しのヌメリがありなかなかイケる草である!
スベリヒユの隣のモロヘイヤは昨年買ってきた種を蒔いて育ったモロヘイヤを花が付いて実がなってさらにはじけて種が出て
さらに今年の5月くらいまで雑草の中にほったらかしにしていたところ草を刈ったらその自然に落ちた種からいっぱい芽が出ており!そのまま育って収穫して今年もいただけている、という
まさに自然農法な、しかもなかば野草的なモロヘイヤなんである!モロヘイヤも栄養満点!
キュウリももちろん自家製の特大キュウリ!
お金はかかってない。
お金をかけずこのような健康的食事ができるというのは実はかなりの贅沢であると思われる!
「アルプスの少女ハイジ」は「田舎と都会の人の交流によって新たな生き方が生まれる。」というようなことがテーマとしてあったんだろうなあ、とふと思ったりする。
僕は島と町を行き来することによって自分のヴィジョンに改めて思い至ったり、そして自分の今の立ち位置を客観的現実的に思い知らされたりして、
一歩間違えば社会人失格であり(すでに、かもしれん)、うまく渡ることができれば先覚者である。
簡単に言えば、「お金」について考えなければならなくなると打ちひしがれそうで、
草でも食って生きていけてもやはりどこかでお金が必要なんだ!という当たり前なことをうっちゃっている大馬鹿者だと思えてくると、
すべてがアホ臭くなってどうでもよくなってしまいに情けなくなってくる・・・
バクという獣は夢を食って生きるとか・・・僕の場合は夢を食って生きるバカに違いない。
しかし、そんな時またある方の情報で、「市が北木島のバイク専用道路を整備してサイクリング客を呼び込もうと動き出した。」ということや、
島出身の若い女の子が墓参りついでにウチに立ち寄ってくれ、話をするうちに、
「今バイトしながらあることを勉強しており、それは自分で自分の健康管理ができる技術みたいなある種ヨガのようなものでもう少し一般的に出来るもので、
それを習得して島でもそれを伝えたい、お金目当てとかじゃなく本当にみんな一人一人が真の健康体になって幸せになってもらいたいから。」と頑張っていると明るく朗らかに笑いながら夢を語る姿に
僕はまた勇気づけられたりする。