感性を研ぎ澄ます。
4月3日(日)は北木島の流し雛まつりです。
300年以上続くと言われる島の文化です。みなさまぜひお越しください。
ということで、この間の土曜日朝流し雛の会場である大浦海水浴場の清掃に行きましたら、そこに一人用のテントが張ってありました。
(むむ、匂うな。)
ってことで、訪問するわけにもいかず浜の清掃をしておりましたら、30代くらいの若い男性が島の仙人と話をしている。
(ははーん、あれがテントの主だな。)
掃除を続けておりますと、
「あいつんとこ行って来いやあ!」
と甲高い島の仙人の声。
すると例の30代の青年がこちらへ向かって走ってくる。
「どうもー!」
話してみると、島めぐりが趣味だそうで、
約10年かけて180くらいの国内の島を探訪したそうな。
その前は18歳くらいからヒッチハイクにハマって日本中をヒッチハイクしたそうな。
最後のヒッチハイクで沖縄の島々を巡ったときに、
(島は面白い!)
と目覚めてそれから島めぐりにハマったそうな。
ちゃんと仕事をしながら休暇を取ってはこうやって島を旅するそうな。
もちろん北木島は初めて。
前日に真鍋島、北木島、白石島と巡って、
北木島の大浦海水浴場が最もテント泊に適していると見てここで寝たそうな。
180もの島を巡ってもやはりひとつひとつの島にそれぞれの個性があって面白いということで、北木島の印象を聞いてみると、
「北木島の人はとても親切です!」
との答え。
港に向かって歩いていると必ずだれか声をかけてきて、
「どこまで行くんなら?乗せてってやる。」
とスーパー〇ブに乗せてくれる。
ということで、他の島もそんな島はあるんじゃないのか?と思うが、
お世辞としてもうれしいことである。
いろいろ話して、浜の近くの島の仙人宅で大音量で流れている私の北木島SONGのCDやら、北木島ピースフェスティバルのことやら、
「めっちゃ楽しいじゃないですか北木島!」
と面白がってくれて、その彼もバンド活動や曲作りをやっているので、
ぜひ北木島ピースフェスティバルにも参加したい!と言ってくれて。
日本中ヒッチハイクやら180もの島めぐりやらしてて、ブログとか何もそれを外部に表すことをしていないという。
このような面白い人がちょこちょこ来てくれて願わくば移住でもしてくれたら、
これまた面白いことである。
しかし、そういう流れができあがってきていると感じるのは、
まんざら希望的観測でもなさそうな昨今である。
そんな彼は、ちゃんと浜の清掃を手伝って、
そんな彼には、ちゃんと掃除に参加した人に配られるバンとお茶が手渡されていた。
そして土曜日だけ船の便がある佐柳島へ向かって旅立ったのであった。
無為自然。