うわさを信じちゃいけないよ。

今朝野良仕事していると仙女Kさんの姿が見えたので声をかけた。

話し出すと、いきなり

「あんたこの間笠岡に何しに行っとったん?集金か?!」(フェリー乗り場でKさんとばったり会ったんである)

(集金???)

意味が分からず、私は、

「この間はイベントがあったんでそれに出たんです。」

「ほんまかあ!車で出んでもバイクでえかろー!」

「いや、食パンとか楽器とか持って行かなきゃいけないんで。」

「まあお金持っとるもんは気にせんでええわなあ。」

「え??!いやいやないですって!ほんとは車でなんか出れる経済状況じゃないけど仕方ないんで。実際、今夏乗り切れるかどうか瀬戸際ですよ!」

「またまた~!あたしゃ信じんでえ。(細い目)」

「ええ!なんでですか?!現に今月からようやく家計簿付け始めたけどこのままじゃ夏は乗り切れたとしてもそれ以上はここに居れないってことが判明しましてね!」

「はは~ん(笑)よー言うわ。あんたええ会社居ってよーけえ貯金貯めてこがんことしょーるんじゃ言うてもっぱらのうわさで(薄ら笑)」

「げえ~!!んなアホな!ありえませんて!僕10年くらい派遣で転々としてたんですよ、遊び呆けながら。(もとい!海外視察しながら)そんなお金なんか持ってるわけないじゃないですか!」

「いやいや、ええんじゃええんじゃ無理せんで(失笑)」

(全然信じてねえし!)

「いやちょ、ちょっと待って!無理してないですって!ほんまそんなうわさでたらめですって!僕の友達に聞いてみたら分かりますよ!」

「どこのマンションねえ?!」

「え?!ど、どこのマンションって??」

「またしらばっくれて!マンションの家賃の集金に行っとったんじゃろ?!」

「Oh!マイガッ!!」

 (このときの(ついにしっぽを掴んだぞ!してやったり)的勝ち誇ったようなKさんの表情ときたら^^;)

 

その後もいろいろ弁明をしましたが、やはり仙女は半信半疑のようで・・・。

いったいどこからそんなデマが流出したのか?!うわさとはかくもはてなく肉付けされ際限なく膨らんでいくもののようで・・・。

笑っちまいます!

事実とまったく正反対のうわさによって私はエリートサラリーマンを早期退職してしこたま貯めた貯金でマンション持ちになってそれらの資産で酔狂な道楽に日夜励んでいる変わり者ということになっているらしい!

現実は、臭いものには蓋をしろ!式にうっちゃって見てみぬ振りしていた「収支」というものにようやく勇気を振り絞って真っ向から対面して、今月から家計簿を付け始めたら、

相変わらずのまったくお話にならないほどの赤字で今夏をここで越せるかどうか?!セミと張り合うくらいの勢いの経済状況であることが判明してようやくケツに火がついていることを実感している始末である。


事実無根の噂もあまりに現実を知らない私の能天気さが生んだものかもしれない。

(良く解せば、島の私をよく知らない人にはそんな余裕綽々長者風の道楽者に見えるということだな。)なんて気をよくしたりなんかするところがもうヤキがまわってんだな^^;


しかしこの事実とうわさの巨大なギャップに驚きを隠せず、思わず(ある意味それくらい俺は常識はずれなことをしているんだろうな)と反省とも反骨ともあるいは悲しさとも勇猛とも分からない複雑な思いが錯綜する。

食べていくことはできても社会とつながっている以上お金は必要になる。

やはりこんなことは夢追い人の児戯に過ぎないのだろうか?


そんなことを考えながら、鍬で葛やイバラの根を掘り起こす。


(僕が早晩ここからいなくなってもしばらくは荒れ放題にならないように)

しかし1年も経てば僕が初めてここに来たときのようになっているんだろう。

人生とは砂曼荼羅・・・


しかし、    

それでよい。

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適当にこしらえた山ぶどうの棚も

しいたけも

 

・・・