島ぐらっし~PART1

「おっちゃんとは口きかんことにしたけーよ!」

スクールバスで送迎している小学校一年生の女の子に月曜日にこのように言われて、

(これは子供の悪ふざけやなあ)

なんて思って普通にしていたら、水曜日も今日も同じように言われて、

(でも3分くらいしか口きかないの続かないんですが^^;)

さすがに(なんか俺悪いことしたかなあ・・・)と少し思ってみても当然そんな記憶は思い浮かばないので、まあうっちゃっておいたら、今日分かったわけですね、理由が!

 

「なんで口きかんことにしたか言うたらなあ、ホワイトデーのお返しまだもろうてないけーよ!」

って。

 

「えー!あ、いや、その、ははあん、おっちゃん忘れて・・・いや忘れてないけど覚えてなかったなあ~!」

なんつってしどろもどろになりながら、

(いやあ女性というのはいくつであっても女性を持っているのかなあ・・・)

なんてことで、

まあ確かにバレンタインデーに小学校1年生が手作りチョコとクッキーをくれたという素晴らしい事実に対して企業戦略かもしれないが一応ホワイトデーのお返しはしなきゃまずいよなあ、ってことですね^^;

いや!3月12日くらいまでは覚えてたと思うんですが、その後ですね、肝心の、その後!すっかり飛んでしまってましたね^^;

 

まあだから「大好き!」だというピザをあげました!さっそく!

島でおいしい石窯焼きピザ!実に空前絶後なことなんですが、そんなに喜んでもいなかったですけど^^;

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しかし、子供というのは本当に無邪気であります!実に爽快なくらい無邪気で心がほっこりといたしますね。

 

そして僕も実に無邪気に無精で気が利かなく忘れっぽいのに磨きがかかっているという始末であります。

 

そんなこともあったり、あるいは、

めでたくご懐妊のヨッシー吉川くんにおめでとうパンを持って行けば、ノースプロジェクトアーティストとして島に滞在していた井口くんがいたりして、また島に来てくれるということは非常に嬉しいことであるなあと感じました。

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そんなこんなで、したたか陶然として夕日に染まる瀬戸内の風景を見ながらバイクで家路を走っていると、

(お~!これほどの自由がこの時代に感じれるとは!さすが島ならでは!しかも北木島だからかもしれん!僕の選択は素晴らしかった!えへん)

 

と、なんとも言えぬ開放感と幸福感を感じるのでした。

こんな素晴らしい環境に人がどっと押し寄せても不思議はないんですが、

残念なことにか有難いことにか、

1.知名度がない

2.コンビニがない

3・ファミレスがない

4.喫茶店がない

5.ガイドブックがない

6.タクシーがない

7.レンタサイクルがない

8.信号がない(・・・これはいい!)

・・・

ないないづくしのために一般的な人は来ない!

 

これは経済自由主義から見れば困ったことだが、精神自由主義から見れば実にユートピアなんである!僕みたいな人間には喜ばしいことなんです!

島というのは、現代社会の問題が集約された雛形的要素を持つということはよく言われていることですが、それと反対に次代の理想郷の要素も同時に持っているということを指摘する人はいるでしょうか?!

これはまさに僕が2年間の島暮らしで身をもって体験したことあるいはしていることですが、経済的には非常に厳しいけれども精神的にこれほど自由な場所はないのです。

まあ経済問題によって精神的自由を阻害されるということはないことはないですが^^;それを差し引いても自由と開放感を感じうるというのは僕の過去の旅でも感じたことではありますが、腰を落ち着けた日常生活という場で感じたことはこの島暮らし以前にはなかったことであります。

 

づづく・・・